こんにちは!
紙袋販売netの小原です(^^♪
本日は紙質による発色の差について、弊社の紙袋(サンプルバッグ)を事例に
ご紹介させていただきます。
こちらの4種類の紙袋ですが、一見全く違う印刷データの様に見えますが
実は全て同じデータで印刷しています。
元の紙の色と表面加工が違うだけでこれほどの色差が出るのは、びっくりしますよね。
この中で一番発色が良いのは、コート紙(白)+グロスPPラミネート加工(艶有り)です。
4種の中で、発色重視の場合に一番おすすめの組み合わせです。
また印刷した時に一番思った通りに印刷されると思います。
次に コート紙(白)+マットPP加工(艶無し)です。
先程の艶有りと比べて、マットで落ち着いた印象になります。
グロスPP加工 のフィルムは透明なのに対し、
マットPPのラミネートは少し乳白がかっています。
そのため、例えば黒(K100%)の発色を見比べるとマットの方は少しグレーがかっているのが分かりますね。
次に晒クラフト紙(白)+ニス引き(色落ち止め)です。
こちらは先程の2つと比べると印刷の色が沈んでいるのが分かります。
今回も 黒(K100%) で見比べてみると、先程のマットPP加工(艶無し)よりさらに沈んでいるのが分かります。
コート紙では綺麗に発色していましたが、晒クラフト紙になると沈んで真っ黒にはならず、グレーの様なお色味に見えます。
最後に未晒クラフト紙(茶)+ ニス引きです。
先程までの3種と同じデータとは思えないほど、全く別物の色になっていますね。
白い紙に印刷する場合と比べて、茶色の紙に印刷すると同じデータでプリントしてもこれだけ色が変わるため、注意が必要です。
この現象は未晒クラフト紙の茶色の紙の影響を受けている為です。
黒(K100%) で見比べてみると、 未晒クラフト紙の場合は茶色に印刷している為、晒クラフト紙(白)より濃いグレーになっています。
次に、良く使われる色を見比べていきたいと思います。
こちらは黒の発色の比較です。
弊社のサンプルバッグは上から薄い色(5%)~下にいくほど濃く(100%)なる様にデータを作っています。
次にシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の列を見ていきます。
コート紙の グロスPP加工(艶有り) とマットPP加工(艶無し)ではそこまで色差は感じられません。
晒クラフト紙になると濃い色は少し沈んでいます。薄い色はそこまで色差はなさそうに見えます。
ただ、晒クラフト紙はコート紙と比べて少し黄色味のある紙のため、薄い色(5~20%位)は特に黄色っぽく見えます。これは印刷色が薄い為、元の紙の色が見えているからです。
未晒クラフト紙の場合は、全て別物の色になっているのが分かります。
少し話がそれますが、時々晒クラフト紙に印刷をする場合に、
コート紙の色PANTONEでいうC(コート)でご指定頂く事があります。
晒クラフト紙に印刷する場合は、PANTONEのU(アンコート)の発色になります。
こちらはPANTONEの色チップの画像です。
同じPANTONE185でもC(コート紙)と、U(上質紙や晒クラフト紙)に印刷する場合で色が変わります。用紙により発色が違う為、注意が必要です。
この様に同じデータで印刷をしても紙の色と表面加工で仕上がりの色が全く異なります。
紙袋のデザインを作られる時の参考になりましたら幸いです。
本日紹介しました弊社オリジナルのサンプルバッグは無料でご送付可能です。
お気軽にお問い合わせくださいませ(*´ω`*)