A:印刷方法や色数によって異なります
※色合わせ=基準となる色見本に合わせて印刷色を調整すること
「過去に作った紙袋とまったく同じ色で印刷してほしい」
「会社の名刺に印刷してあるロゴと同じ色で印刷してほしい」
というようなご要望は、印刷方法や印刷色数によってご対応できるかどうかが異なります。
フルカラー印刷は色合わせ不可となります
4色(CMYK)または6色(RGB再現)フルカラー印刷の場合、印刷色はすべて成り行き、出たままとなります。
下記でご指定を頂いても色合わせ出来ません
- パソコンモニターやスマホ画面で見た色
- 過去に他社で印刷された紙袋、名刺、ポスター等の印刷物
- ラミネートなどの表面加工が施された印刷物
- オフィスやご家庭のプリンターで印刷された印刷物
- PANTONE、DIC、蛍光色などの特色インクで印刷された印刷物
- 印刷物を映した写真の色
- ほか
【 関連FAQ 】Q:フルカラー印刷とは?
【 関連FAQ 】Q:モニター上で選んだ色の通りに仕上がりますか?
特色印刷は色合わせ可能ですが、条件が限られます
特色印刷の場合、適切な色見本であれば色合わせが可能です(★)
色合わせが可能な色見本
- PANTONE Solid CoatedまたはDICのカラーチップ 番号でご指示ください
※バージョンや版数の指定はできません。指定したい場合は、該当するカラーチップの現物をご送付ください。
※日本の伝統色シリーズなどの特殊色は指定できません。指定したい場合は、 カラーチップの現物をご送付ください。 - 希望の色が印刷された印刷物
※弊社あてに現物をご送付いただく必要があります。写真ではお色合わせ出来かねます。
(★)但し、100%完璧に同じ色に仕上げることは出来かねます。
出来る限り近い色に合わせられるよう尽力致しますが 、あくまで「近い色」での仕上がりとなります旨、あらかじめご了承ください。
色合わせが難しい、または不可能な色見本
- ラミネートなどの表面加工が施されたもの
- グラデーションや濃淡が多く、基準とする色が分かり辛いもの
- 布やプラスチックなど、紙素材ではないもの
- 紙素材でも、紙の質感や紙の色が異なるもの
- 経年劣化によって変色しているもの
- 蛍光色やメタリックカラーなど特殊な色(※追加費用が発生します)
- 「この色見本よりもうちょっと薄い(濃い)色」といった調整
- ほか、弊社で難しいと判断したもの
ご自身での判断が難しい場合はお気軽にご相談ください。
おまけ:もうすこし詳しく!
あれもこれもできない…と言ってしまいましたが、なぜ「色合わせできない」「色が合わない」のか、項目ごとに理由を(簡単に)ご説明します。
Q:モニターと印刷物で色が合わないのはなぜ?
A:色の表現方法が異なるから
モニターで見える通りの色で印刷してほしいだけなのに、なぜそれが出来ないのか…といいますと、パソコンモニターやスマホの画面は「RGB」カラー、紙袋など印刷物は「CMYK」カラーをもとに色を表現しています。これらはまったく仕組みが異なるため、同じ色にはなりません。
【 関連FAQ 】Q:モニター上で選んだ色の通りに仕上がりますか?
Q:原稿データは同じなのに、他社で作った紙袋と色が合わないのはなぜ?
A:印刷する環境が違うから
ひとことに「印刷」と言っても、印刷機は世の中に沢山種類があります。
印刷機のメーカーや機種が違えば色の出方も変わりますし、その時々の気温や湿度、季節やお天気などささいな条件が違うだけでも印刷色には大きな変化が生じます。
たとえデータが同じでも、印刷環境のすべての条件をぴったり合わせる事は物理的に不可能なので、100%同じ色にはならないのです。ものすごく予算と時間をかければ可能かもしれませんが、現実的ではありません。
また、同じ「紙袋」でも、そもそもの印刷方法が異なる場合もあります。
オフセット印刷、フレキソ印刷、シルク印刷などなど…。そうすると印刷の仕組みや使用するインクまで何もかもが違うので、根本的に色合わせが不可能になります。
Q:同じ会社で作り続ければずっと同じ色にできるの?
A:同じ会社でも、環境は変わるし色も変わります
前述の通り、ほんの少しの環境の変化で印刷色も変動します。
繰り返しになりますが、 たとえ同じ会社で印刷しても、時期が変われば
印刷環境のすべての条件をぴったり合わせる事は物理的に不可能なので、
100%同じ色にはなりません。
Q:ちょっと紙が違うだけで色が合わないのはなぜ?
A:紙ごとにインクの乾き具合や染み方が違うから
「コート紙」と「クラフト紙」を例にすると、
「コート紙」は表面がコーティングされているので紙繊維の深くまでインクが染みこまず、色も沈みにくいので比較的鮮やかに仕上がる傾向があります。
「クラフト紙」はコーティングされていないのでインクが染みこみやすく、また逆に蒸発もしやすい傾向があります。
「ドライダウン」という印刷用語があります。印刷後のインクが紙に浸透し、また乾燥するにつれて色が飛んで濃度が淡くなる現象を指しています。上のふたつで言うならば、コート紙よりクラフト紙の方がドライダウンが激しい、ということになります。
このように、紙ごとにさまざまな特徴やインクとの相性があります。同じデータ・インクで印刷しても、色の出方が異なるので合わせることは難しくなります。できるだけ近い紙質の色見本を使用するのが安全です。