白引きとは、デザインの下敷きとしてあらかじめ白インクを印刷し、
その上にカラー印刷を重ねる方法です。
「白版」「白押さえ」等の呼び方もあります。
オフセット印刷やグラビア印刷は、透明感のあるインクを使用します。
濃い色の生地に印刷するとインクが透けて生地色の影響を受けてしまい、
印刷色が沈んでしまう現象が起こります。
また、ポリ袋のような透明生地の場合、印刷部分だけ透けないようにしたい…
というご要望をいただく事があります。
そこであらかじめ下敷きとして白色を印刷し、その上に印刷を重ねることで
色の沈みや透けを軽減させるのが「白引き」です。
白インクも完全な不透明ではありませんが、白引きがあるとないとでは結構な違いがあります。
※白引きはオプション扱いとなります。
ご希望の場合はお問い合わせの際に「白引き希望」といった風にご明記ください。
注意!カラー印刷と白引き印刷は少しのズレが発生します
カラー印刷と白引き印刷は別々の工程で行われます。
白引き印刷をして乾燥→乾き次第、上からカラー印刷…という順番のため、
少々の版ズレがどうしても発生してしまいます。
描線やスキマが細すぎるデザインや
カラーと白引きがぴったり合うことを前提にしたデザインは
お受けできないこともありますので、あらかじめご了承ください。
下の図のように、少々印刷がずれてもデザインに差し支えない使い方がオススメです。
また、こういった版ズレによる白引きのはみ出しを防ぐため、
1~2mmほど内側にデザインを控える処理を行う場合があります。
基本的に、簡単なデザインであれば弊社で処理いたしますが
複雑なデザインの場合はお客様ご自身での修正をお願いすることがあります。
何卒ご協力をお願い致します。
上のデータを実際にポリバッグに印刷した写真がこちら。
黒印刷のデザインから少し内側に控えた白引きが施されています。
白引きの重なっている箇所だけ、より透けにくい仕上がりになっています。
白引きデータの作り方
白引き用のデザインは必ずメインのデザインとは別のレイヤーに作成・配置してください。
※通常、弊社の入稿テンプレートには白引き用レイヤーはご用意していません。
お手数ですが、ご自身で別途「白」「白版」など、分かりやすい名前のレイヤーをご作成ください。
少し凝ったデザインとして、下の写真のようにあえて部分的に白引きを施すことで
透明・不透明を混在させることも可能です。
少々難易度が高いので、データ作成に慣れていらっしゃる方にオススメです。