A:印刷方法が異なる為、印刷の仕上がりに差はあります。
グラビア印刷の場合、多色刷り(2色以上の重なったデザイン)やフルカラー(CMYK)印刷は特に注意が必要です。
【関連FAQ】Q:ポリ袋のグラビア印刷とオフセット印刷の違いは?
それぞれの印刷方法の差による実際の印刷の仕上がりの差について解説いたします。
【パターンA】掛け合わせでイラストや線画を再現した場合
point1:版ズレ
グラビア印刷は1色・1版ずつ高速で印刷を行います。
そのためどうしても版ズレの現象がおこってしまい、特にイラスト等の線画はズレが目立ちやすいです。
オフセット印刷は一旦ブランケットに印刷し転写を行うため、グラビア印刷にくらべ版ズレが少ないです。
※水と印刷するため用紙が縮小しズレることがあるため、100%ズレ等が生じないわけではありません。
point2:色ムラ
グラビア印刷の色ムラは原反(袋の生地)の特性上、印刷が均一にのりにくくインクの抜けが起こりやすい事が原因となります。
原反のままではインクがのらない為、キズを付けてインクがのる処理(コロナ処理)を行いますが、転写時の気温・湿度・工場内の気流の影響等により全く無くすことが難しいのが現状です。
また、デザインや色によっては目立ちやすくなる場合もあります。
※茶色系、淡色系の同じ色の面積が広い箇所やグラデーションは特に目立ちやすくなる傾向があります。
point3:かぶせ処理
グラビア印刷は先述のpoint1でご案内した通りズレやすいため、ずれても白地が見えないように「かぶせ処理」を行います。
色の組み合わせによってはかなり濃いフチがついた仕上がりになります。
オフセット印刷ではズレが比較的に少ないため、かぶせ処理が不要となります。
【パターンB】掛け合わせで「白抜きの文字」を再現した場合
グラビア印刷
オフセット印刷
印刷方法の違いによる濃淡の再現度
実際に印刷した商品のグラデーションや重なり部分がどうなっているか拡大してみました。
グラビア印刷に比べてオフセット印刷の方がドットが安定して、細かい濃淡がきめ細やかに見えます。
グラビア印刷の場合、風景等の写真の場合は「全体の仕上がり」で見る分ズレた感じの印象は少ないですが、イラスト等の場合はかぶせ処理のフチが目立ちやすくはっきり重なりが確認できます。
ご不安な場合は一度データをご送付ください。